
2009.04.01 更新

昨年の最終戦3位表彰台から約4カ月。ENEOSの挑戦は2シーズン目に突入する。名門復活へ体制を大幅強化したチームは高まる期待を胸に開幕戦に臨んだ。
今季も引き続きトヨタ系名門チーム「チーム ルマン」とともにスーパーGTに参戦するENEOS。チーム名はLEXUS TEAM LeMans ENEOSに変更となったが、ドライバーは伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイムのコンビで継続。エンジニアにトップチームで活躍してきた山田健二を迎え、メカニックも一部変更。2009年の車両規定に沿って開発された新型LEXUSのENEOS SC430とともに戦っていく。
今季のスーパーGTはコスト削減のため、従来金曜日に行なっていた練習走行が土曜日午前に組み込まれ、土日の2日間開催に変更。土曜日午前に公式練習、午後に公式予選1回目と予選2回目(スーパーラップまたはノックダウン方式)を行ってグリッドを決め、日曜日にフリー走行と決勝を行う。これにより、各チームはこれまで以上にタイトなスケジュールでレースウィークを戦わなければならなくなった。これには伊藤も「条件はみんな一緒ですから構いませんが、ちょっと忙しいですね」と苦笑い。しかし、オフシーズンの開発テストを好調で終えたENEOS SC430は伊藤のドライブで出だしから高いパフォーマンスを発揮。公式練習で1分24秒367のトップタイムをマークした。
「タイヤテストとセットアップの確認、最後の15分間のGT500専有時間帯には予選シミュレーションと、基本的にはやるべきことはなんとかこなせましたね」と走行を終えた伊藤。「タイヤコンパウンドがどう働くか、セッション中、徐々に路面温度が上がっていく中で、クルマのバランスがどう変わっていくか、その過程でタイヤの摩耗はどうか。そういう部分をチェックしました。クルマのセットアップに関しては大きくは変更していません。車高を少しいじったりという程度です。タイトな時間の中ですべてをやらなければならないので、あまりムチャなこともできませんから。本当にオーソドックスにやるべきところをなんとかこなしたという感じでしょうか。欲を言えばもっとやりたいことはあります。ただ、この1時間45分という限られた時間の中でやるべきことがこなせた、ということがレーシングチームにとってものすごく大きいことなんですよね。当たり前のことを当たり前にできるということが、実は一番難しい。残念ながら、去年はそれがなかなかできなかった。今年は新しく加入したエンジニアの山田健二さん主導でチームを回してもらっていますが、事前のオフテストは実質的に2日間、レースは土日の2日間開催という中で、ともすれば的が絞りきれず、迷走しかねない状況です。でも、山田エンジニアがきちんと的を絞って短時間でいい状態まで組み立ててくれた。本来なら、ライバルのさらに一歩先を行きたいという気持ちにもなりますが、現状を冷静に判断し、やるべきことをやってトップタイムを出せた。これは本当に大きいんですよ」と確かな手応えを感じている伊藤の表情は明るい。
ミーティング、ピットウォークと忙しいスケジュールをこなして迎えた午後1時15分からの公式予選1回目。ビルドハイムが難なく基準タイムをクリアすると、予選アタッカーの伊藤に交替。ピットインを繰り返しながらマシンを煮詰めて、30分間の混走時間帯が終了した。この時点でENEOS SC430は9番手あたりだったが、全チームスタッフは残りの10分間のGT500専有時間帯でポールポジション獲得も可能と読んでいた。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 第三者の目から見たENEOS SC430 | 次戦の意気込み
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