
2009.05.13 更新

山田:あとは勝つためのピースを貼り合わせる接着剤だけかな(笑)。確かに、なかなかいい流れに乗れない部分はあるんですけど、レースにはどうしても流れってあるじゃないですか。ただ、僕の経験上勝ち始めたら、それを維持するのは大きな問題じゃない。個々のスタッフが勝ち慣れてしまうからどんどん自信がついてくるんですよね。そうなればミスもしなくなるし、何事も普通にこなせるようになって、勝つことが難しくなくなってくる。僕は性格的に下からほかのチームを見上げている気はまったくないし、同じ土俵で戦っている以上、僕たちも負けないんだって思っていますよ。だから、もっとウチのスタッフにはいい意味で偉そうにしてほしいんですよね。僕もこのチームでは1年目なのに偉そうにしていますから(笑)。そうすると、不思議なもので、思うような展開になってくる。「雨なんて絶対に降らない」と言っていたら、晴れになるものなんですよ。だから、天気だって変えさせるくらいの強い意識がチーム全員にあれば、大丈夫、「LEXUS TEAM LeMans ENEOSはすごいね」って言われるようになりますよ。
土沼:まさしく、“SHOW THE FLAG”(力を見せつける)だよね。ここ2~3年、残念ながらウチにはそういう雰囲気がなかったから。
伊藤:この高いテンションで話してくれる人、なかなかいないんですよ(笑)。まぁ僕も自分のことが暗いとは思わないけど、結構周囲の雰囲気に飲まれるタイプでもあるし(笑)、そういう意味では、去年このチームに来て雰囲気を変えなきゃって多少カラ元気な部分も出していましたけど、今年はもっと高いところで健二さんが細かく指示を出して、スタッフのモチベーションを上げてくれているので、ドライバーにとってもモチベーションを上げやすいんですよ。ビヨンも暗そうに見えて、結構変わってきているというか、鈴鹿なんか僕が落ち込んでたいら、慰めてくれたりしましたからね(笑)。
ビルドハイム:あれ? そんな面白いジョーク、言ったっけ!?(笑)
伊藤:いや、ホントに真剣に元気付けてくれるんですよ(笑)。でも、こうしてみんなが余裕を持ったり、自信を持ったりしていけば、絶対にいい雰囲気になっていくと思うんですよね。
──では中盤戦以降、表彰台、そして優勝を目指して、ENEOS SC430は良い戦いができそうですね。
伊藤:もちろん! 細かいところを詰めていけば、難しいところは出てくるでしょうけど、2度と同じミスは繰り返さないという気持ちでみんながやっているし、クルマの持っている本来の速さを本番でキッチリ出せるようになれば、いけると思いますね。
ビルドハイム:トップ5から上に入ることは決して簡単なことじゃないし、さらにその上の表彰台、優勝となるとハードルは高い。でも、今年はテストも禁止されたし、ウエイトも下ろせない。中盤戦で突然大きくパフォーマンスが上がるチームは少ないと思うから、現状でクルマに速さのある僕たちにはチャンスが充分あると思う。
山田:いまのところ持ち込みのセットアップに関しては、ドライバーからも結構好評なのですが、SC430というクルマの速さをもっと引き出せるようにセパンに向けてすでに準備中ですし、そこで試してみたい新しいトライも考えているので、次のセパンですね。
土沼:次だね! セパンが終わるとちょっと間隔が空いちゃってるし、ウエイト的にもまだまだいけるだろうから、あまり重くならないうちにね。
山田:重くなっちゃうと、どうしてもそれを言い訳にしちゃうんですけど、僕はそういうの嫌いなんですよね。重くても速いクルマにしてやろうじゃないか! って思うタチですから(笑)。
伊藤:頼りにしてます! なんか、走る前からいけそうな気がしてきましたよ!!
取材・文/田口朋典 写真/小林直樹、小笠原貴士
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