
2009.09.30 更新

予期せぬトラブルでリタイアを喫した第6戦鈴鹿サーキット(三重県)から3週間のインターバルを置いて迎えた第7戦富士スピードウェイ(静岡県)。5月の第3戦では速さを発揮して4位争いを展開しながらも6位に留まったということもあり、ここがホームコースでもあるLEXUS TEAM LeMANS ENEOSとしては、今季初の表彰台、そしてその頂上にENEOS SC430を押し上げたいところだ。
しかし、シリーズも大詰めを迎え、今季のレギュレーション下では第7戦、第8戦の2戦はハンデウエイトが獲得ポイント×1kgとなり、第6戦までよりも半減する。ENEOS SC430も第7戦のウエイトは20kgと軽くなるが、「中盤戦の第4~6戦の状況に比べれば、自分たちと重いクルマとのウエイト差も半分になるわけで、戦いにくくなる」と伊藤大輔。これまでウエイトの重かったランキング上位陣も軽くなり、さらに厳しい戦いとなることも予想されるが、「自分たちもきっちりとレベルアップしているという手応えがある」と自信をうかがわせていた。
ところが、走り始めとなった土曜日午前中の公式練習を前に、空からは細かい雨が。降水確率70%という天気予報が的中したわけだが、伊藤のENEOS SC430は午前9時5分、ウエット宣言の出されたコースに勢いよく飛び出していった。
「走り始めからとくに大きな問題もなかったので、とりあえず早いうちにレインタイヤのスクラブ(皮剥き/ゴムに一度熱を入れると、ゴムの特性が安定する)をしておこうということで、ピットイン&アウトを繰り返した後、ビヨン(ビルドハイム)にも交代して。実はビヨンに交代する際に空力まわりに変更を加えていたので、その確認もあって最後にまた僕が乗って……」と伊藤。今回チームは、約1.5kmのメインストレートを持つ富士のレイアウトを考慮し、ドラッグ(空気抵抗)の低減を目的に独自にリヤまわりの空力にモディファイを加えてきていた。
「結局、それも問題なくて、本当にウイングをわずかに調整するとか、そういうレベルで公式練習を終えました。まずまずでしたね」と伊藤が言うように、ENEOS SC430はこのセッションのベストタイムを1分46秒051として4番手と良好な滑り出し。 午後12時50分からの公式予選1回目は、気温17℃、路面温度19℃と朝の公式練習同様、肌寒いコンディション。小雨が降る中での予選だ。
「タイヤに関しても、雨の降り方が浅溝レインに合う感じだったので、自分たちも周囲のチームと同様に浅溝のレインタイヤでセットを進めたのですが、結局ほとんどセットアップを変える必要もなく、ほぼそのまま予選1回目に臨む格好でした」
まずGT300との混走時間帯にビルドハイムがコースインすると、計測2周目から早くも1分48秒503で2番手に。さらにビルドハイムは翌周1分47秒626としてピットイン、ステアリングを伊藤に託す。多くのマシンがコースアウトやスピンを喫する難しいコンディションの中、ENEOS SC430がコースに戻る。この段階では、ライバル勢のタイムアップによってENEOS SC430は8番手あたりまでポジションを下げていたものの、伊藤がまず1分46秒964にタイムを上げて6番手に浮上。さらに1分46秒728、1分46秒271と順調にタイムアップし、#1 GT-Rの1分46秒066に次ぐ2番手で混走時間帯を終えた。
「混走時間帯とはいえ、もちろんドライバーふたりともが基準タイムをクリアしておく必要がありましたが、それに加えて最後のGT500専有時間帯に雨が強まり、タイムが出ない状況になることも想定できたので、基準タイムをクリアしつつ、なおかつできる限りのタイムを出しておこうという感じで真剣にアタックしました」(伊藤)。午後1時25分から始まった10分間のGT500専有時間帯にさらなるタイムアップを狙ったが、計測2周目に1分46秒411、計測3周目に1分46秒308とじりじりとタイムを刻んでいくものの、混走時間帯にマークしたタイムを更新できないままセッションは終わってしまった。 「しっかり走ったのですが、アンダーステアがちょっと強くて、同じようなタイムしか出なかった」という伊藤だったが、ENEOS SC430は6番手でスーパーラップへの切符を手にした。
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