
2009.10.28 更新

午後3時10分からのスーパーラップに向けては、伊藤が「路面のラバーがどんどん載ってコンディションが良くなることを想定し、基本的にはリヤグリップが強くなるだろうということで、車高などセッティングの微調整をしました」と語ったように、大きなセッティング変更を要しなかったENEOS SC430だったが、スーパーラップで履いたタイヤのまま決勝をスタートしなければならないという規定を踏まえ、チームはライバル陣営のようにタイムの出やすいソフト系ではなく、ハード系のタイヤを選択。翌日の決勝を睨んでの戦略だった。
「とにかくスーパーラップのアタックではタイヤのウォームアップを完璧にするために、1周目からプッシュしていくしかなかったのですが、僕のフィーリングから言えば、アタックラップに入る段階でほぼ完璧に近いくらい温めることができていたと思います」と振り返った伊藤。セクター1、2とそれまでのトップタイムと遜色のないセクタータイムを刻んでいくが、アタックタイムは1分41秒817。ソフト系タイヤで記録した予選1回目に近い好タイムだったものの、拮抗したスーパーラップの争いにおいては、トップと約0.2秒差の5番手という結果だった。
「ほとんどミスのないように見えていたかもしれませんが、とくにセクター3などコクピットの中では細かくカウンターステアで修正をしながらのアタックでした。フロントもリヤもタイヤは100%の熱は入っているものの、ハード系ということもあって、この路面におけるグリップは不十分というレベルでした。5番手という順位は決してうれしいポジションではなかったんですが、朝の公式練習でハード系は1秒前後、ソフト系よりもタイムが遅かったので、それを考えればソフト系を履いているだろうトップのマシンと0.2秒差だったということで、自分の中では良い意味で想定外でした。1分42秒フラットが出れば良い方かなと思ってアタックしたんですが、走っている感覚は予選1回目の1分41秒727のときに比べて大きく後れをとっている感じがなかったので、良いところまでいけるかなと」とスーパーラップを振り返った伊藤。
「スーパーラップでソフト系のタイヤを履けば、まず間違いなくポールポジションが獲れるということは分かっていました。ですが、スタートを担当するビヨンが少しタイヤの摩耗に関して不安を感じているようだったんです。今季は決勝で手堅い作戦を採るという判断から、スーパーラップでハード寄りのタイヤを履くことが多いのですが、結果的にビヨンはレース後に『やはりソフト系の方が良かったんじゃないだろうか』ということがほとんどだったのに、その彼が珍しく今回はハードの方がいい、ということを言ってきた。もちろん、ドライバーとしてはポールを獲りたいという気持ちが強いのですが、明日は天候が回復して路面温度が上がるという情報があったので、ハード系を選んだのは仕方なかったでしょうね」
| 1 | 2 | 3 | 4 | 第三者の目から見たENEOS SC430 | 次戦の意気込み
ENEOS MOTOR OILCopyright© 1999-2010 NIPPON OIL CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.