SUPER GT インサイドレポート

2009.10.28 更新

傷ついたENEOS SC430で……

伊藤はピットに戻ったビルドハイムに代わり、コクピットへ。幸いにもサスペンションなどに大きなダメージがなかったENEOS SC430は、フェンダーなどのカウル類を修復できぬままながら、応急処置でのコース復帰をオフィシャルに許され、トップから2周遅れでコースに復帰した。

優勝争いから脱落、傷ついたENEOS SC430を駆り、オートポリスを走る伊藤。それでも上位陣と遜色のない1分46秒台半ばのラップタイムを記録するなど気迫の走行。11位前後のポジションでの戦いを続けた。

第8戦オートポリス

「最初は、ひどいバイブレーションなどが出るようならピットに戻ろうと思ったのですが、足まわりには問題がなかったので、なんとか走れる状態でした。ステアリングも真っ直ぐでしたしね。ただ、左フロントのフェンダーがほとんどないせいで、かなりダウンフォースがなく、辛かった。コクピットの中でアンチロールバーを使って細かくバランスを修正しながらの走行でしたし、途中ダウンフォースがないなりに、まずまずのペースで走れてはいましたけれど、さすがにタイヤの消耗は予想以上にひどくて。なるべくタイヤに負担を掛けないような走りをしていたんですが、ラストの10周は本当にひどかったですね。ただ、そんな状態の中でもある程度ちゃんと走りたいという気持ち、応援してくれる人たちの前で、みっともない走りはできないないという気持ちで頑張りました」

レース終盤、2位を走っていた#38 SC430がリタイアしたため、ENEOS SC430は1周遅れながら10位に繰り上がりを果たし、そのままチェッカー。無念のうちにコクピットを離れた伊藤だったが、1ポイントを獲得することはできた。

「1ポイントとはいえ、ポイントが獲れたということで粘った甲斐はありました。ただ、オートポリスという好きなサーキットで、予選まではほぼ思いどおりに気持ち良く走れていただけに、出来ることなら決勝でも気持ち良く走りたかった。絶対に最終戦では最後まで攻めるレースをしたい……」と語った伊藤の表情には悔しさが滲んでいたが、今シーズン、残るは最終戦のもてぎのみ。ENEOS SC430の今季集大成となる活躍が期待される。

第三者の目から見たENEOS SC430

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