
2009.11.18 更新

迎えた公式予選は午後零時50分から。今大会、ノックダウン方式の予選が採用されていたことから、まずこの予選1回目は45分間通しての混走セッションとなる上、事実上の目的はドライバーの基準タイムクリアのみで、セットアップなどさらに控えたノックダウン予選に向けた準備に当てることになる。
セッション開始と同時にトップを切ってコースに出たENEOS SC430のコクピットにはビルドハイム。公式練習では1周もできなかったが、いきなりながらも基準タイムクリアとノックダウン予選に向けた準備を行ない、1分46秒969でENEOS SC430をモニターの3番手につけると、セッション半ばにステアリングを伊藤に託す。後を引き受けた伊藤は、細かくピットイン&アウトを繰り返しつつ、基準タイムクリアとセットアップ修正を行い、無事ENEOS SC430は4番手でこのセッションを終えた。
「いつものようにクラス分けがなく、フルに45分間走行することができて良かった」と山田エンジニアが語ったように、トラブルから朝の公式練習で充分な走り込みができなかったチームとっては、この公式予選1回目は貴重なセッションとなった。しかし、落ち着く暇もなく、このセッション終了後わずか50分後、決勝グリッドを決定するノックダウン方式(S1は全14台でアタックし、上位12台がS2に進出。S2での上位8台がS3に進出、S3ではポールポジションから8番グリッドまでのを決める。S3に進めなかった車両は、S1、S2での順位でグリッド決定)の予選2回目のS1が午後2時35分から始まった。 S1は10分間。ここで12番手までに入らなければならない。同一ドライバーが連続してアタックすることを禁じているため、チームはS1、S3を伊藤、S2をビルドハイムに任せる作戦を採った。
開始から2分ほどピットで待機した後、コースインした伊藤は、計測1周目を1分47秒232で終え、さらに翌周1分44秒964にタイムアップした。ENEOS SC430をモニターのトップに押し上げるが、ラストの計測では1分45秒283として結果は僅差の3番手に。それでも余裕のポジションでS2進出を決めた。
続いて午後2時59分から始まった7分間のS2はビルドハイムの出番。ここではトップ8台のみがS1への進出権を勝ち獲ることができる。S1よりもハードルが高まるわけだが、コースインしたビルドハイムは1周目を1分53秒781とゆっくりタイヤを温めると、翌周を1分45秒243として5番手に。さらに最終ラップで1分45秒017の好タイムをマークした。
「朝からあまり周回できていなかったし、ニュータイヤでのアタックは鈴鹿以来だったから、少し緊張したよ」と笑ったビルドハイムだったが、見事4番手でENEOS SC430をS1に進出させた。
迎えたS3は午後3時25分からスタート。コクピットに収まった伊藤が、ENEOS SC430を駆りセッション開始と同時にコースに出る。
計測1周目に1分46秒927とした伊藤は、続く計測2周目に1分44秒712というこの日のベストタイムを出す。チェッカー掲示後のファイナルラップはタイムアップできなかったものの、伊藤は見事3番手に。ENEOS SC430は最終戦をセカンドロウの好位置からスタートとすることとなった。
「いきなりトラブルが出た1日でしたが、メカニックたちが頑張って修復してくれて、最後の20分だけでも走ることができたとか、肝心の予選でトラブルが出なかったという部分では、不幸中の幸いだったかもしれないですね。公式練習ではセットアップでいろいろ試したいことがあったけれど、それができずにオーソドックスな方向性で戦うという状況でしたけれど、ほとんど乗っていないのにビヨンもノックダウン予選で頑張ってS2をクリアしてくれた。その結果予選3番手という位置が獲れたことは大きい」と、アタックを終えた伊藤。「S1に関してはまずまずのアタックという感じ。実はビヨンのS2ではちょっとシフトダウンがうまくいかない症状が出ていて、それが僕のS3でややひどくなるという状況だったんですが、クルマのバランス的にはまずまずで、なんとか結果的にタイムを出すことができました」
こうしてENEOS SC430はセカンドロウから最終戦に臨むこととなった。
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