Daisuke Ito Inside Report 伊藤大輔インサイドレポート


ウエイト最上限で長丁場の鈴鹿へ

 開幕以来、常に安定した速さを見せて連続ポイント獲得を続けてきたLEXUS TEAM LeMans ENEOS。迎えた今回の第6戦は、シリーズ最大の要所ともいうべき、鈴鹿での『ポッカGTサマースペシャル』。炎天下にスタートし、暗くなった午後7時ごろにチェッカーを迎えるレース距離700kmというシリーズきっての長丁場の戦いは、クルマとドライバーにとって、セパン同様過酷な一戦だ。

 この厳しい戦いに際し、51ポイントでランキングトップのENEOS SC430はウエイトハンデ上限となる100kgを搭載。かなりの苦戦が予想されるが、山田健二エンジニアは「80kgまでのウエイト増加ではうまく対処できていたと思います。今回の700kmに関しても、さらに増えた20kg分のウエイトによるパフォーマンスの低下がないよう、マシン各部の徹底的な見直しやセットアップを考えてきました。新たな試みも盛り込んでいますし、それらによって80kg時と変わらぬ速さが発揮できれば……」と、期待を込めたセットアップを施したENEOS SC430を鈴鹿に持ち込んだ。

ずれ始めるドライバーの手応え

 その走り始めとなった土曜午前の公式練習でのENEOS SC430は、まずは伊藤大輔のドライブでいきなり1分58秒130の好タイムをマーク。その後セットアップやタイヤ評価に時間を費やしたが、ビヨン・ビルドハイムに代わっても1分58秒685をマークするなど精力的に周回を重ね、このセッションを6番手というまずまずのポジションで終える。

 しかし、いつもならここで手応えを口にする伊藤だが、心なしかその表情は冴えない。

「走り始めはちょっと良くなかったですね。オーバーステアがひどくて、それを修正していく方向でセットを調整していったのですが、最後にそこそこ乗りやすくはなったものの、それとタイムが比例しなかった。残っているタイムは、乗りにくい状態で一発出したタイムであって、後半に乗りやすくなったところではタイムが出なかった。フィーリングはそれほど悪くないのですが、自分の感覚とタイムとのギャップがあるんです」と伊藤。「出足からつまずいた感じがあるというか、チームとしては重さに対応すべく、クルマにいろいろな対策を施して来てくれているのですが、コンディションのせいなのか、それがうまくタイムにつながっている感じがしない」。

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