特別戦 フジ FUJI Speedway

レポート

ENEOS SC430、ついに優勝! 伝統のJAFグランプリを獲得

 スーパーGT最終戦ツインリンクもてぎから2週間。スーパーGTとフォーミュラ・ニッポンの両レースが行われる、日本モータースポーツ界の今季最大のビッグイベントとも言えるJAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010が富士スピードウェイ(静岡県)で開催された。

 最終戦では無念の結果でタイトルを逃すこととなったLEXUS TEAM LeMans ENEOSは、得意の富士ということもあり、悲願の初勝利を成し遂げるべく富士に乗り込んだ。フォーミュラ・ニッポンとの併催ということもあり変則的なスケジュールの中、金曜日の練習走行では伊藤大輔、そしてビヨン・ビルドハイムのふたりがマシンをシェア。1分34秒472というタイムで5番手につけた。

 今回のFUJI SPRINT CUPでは、土曜日にレース1、日曜日にレース2という形で100kmのスプリントレースを2レース戦い、その合計獲得ポイントでJAFグランプリを決するというシステム。チームではレース1をビルドハイム、レース2を伊藤に任せ、金曜日午後の予選ではそれぞれビルドハイムが1分33秒772で6番手グリッド、伊藤が1分33秒705で2番手グリッドを獲得した。

 迎えた土曜日の決勝レース1。今回はスーパーGTでは異色のスタンディングスタートでレースが開始。スタートを決めたビルドハイムは、前を行く#36 SC430に襲いかかるが、ダンロップコーナーで2台は接触。ビルドハイムはピットに戻りタイヤ交換を強いられるが、諦めないビルドハイムはファステストラップをたたき出す追い上げをみせ11位でチェッカー。JAFグランプリに向けたポイント獲得はならなかったが、この走りは翌日、大きな意味を持つこととなった。

 翌日曜日の決勝レース2。2番手からスタートした伊藤は、ポールポジションの#12 GT-Rが遅れたこともありトップで1コーナーへ。後方の混乱、そして激しいバトルを尻目に勝利に向けリードを広げていった。しかし、前日のレース1でも多くのマシンが見舞われたように、夕方の走行となったGT500クラスのレースは路面温度が下がり、タイヤの消耗が激しくなってしまう。後続のマシンがジワジワとENEOS SC430に接近していくが、前日のレースでライバルたちの走りを見ていた伊藤とチームは、チェッカーまできっちりとタイヤのマージンを保ちつつ、後続との間隔をコントロール。最終ラップまで2番手#35 SC430を抑えきりトップでチェッカーフラッグを受け、悲願の移籍後初勝利をLEXUS TEAM LeMans ENEOSにもたらした。

 ENEOS SC430はこのレース2で20ポイントを獲得。レース1の勝者、#38 SC430と同ポイントで並んだが、このレースの規則で第1レース、および第2レースの所要時間を合算、短い時間でフィニッシュしたマシンを優先するルールが適用され、ENEOS SC430がわずか12秒差で上回ったため、ENEOS SC430がJAFグランプリ、そしてGT500チーム勝者に与えられる国土交通大臣杯を獲得。ビルドハイムのレース1での力走が最高の形で報われることとなった。

 惜しくもタイトルを逃したLEXUS TEAM LeMans ENEOSだが、有終の美を飾り激闘の1年の幕を閉じた。

リザルト

決勝レース1

138ZENT CERUMO SC430リチャード・ライアン22 Laps22BS0
217KEIHIN HSV-010塚越広大4.89322BS0
312カルソニック IMPUL GT-Rロニー・クインタレッリ7.22122BS0
424HIS ADVAN KONDO GT-R安田裕信8.55222YH0
523MOTUL AUTECH GT-Rブノワ・トレルイエ9.19822MI0
632EPSON HSV-010中山友貴15.40722DL0
718ウイダー HSV-010ロイック・デュバル15.45322BS0
835MJ KRAFT SC430石浦宏明16.41022BS0
98ARTA HSV-010井出有治39.89722BS0
1039DENSO DUNLOP SARD SC430アンドレ・クート1'32.29022DL0
116ENEOS SC430ビヨン・ビルドハイム1Lap21BS0
12100RAYBRIG HSV-010山本尚貴1Lap21BS0
131PETRONAS TOM'S SC430アンドレ・ロッテラー1Lap21BS0
規定周回数:15

決勝レース1 2010年11月13(土) 入場者数:23,000人
決勝レース15:10スタート(22 Laps / 100.386 km) 富士スピードウェイ(4.563km) コース:ドライ

タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ダンロップ/YH:ヨコハマ
WH=ウエイトハンディキャップ(kg)
FASTEST LAP=1'35.069 : No.6 ENEOS SC430(ビヨン・ビルドハイム)
※No.1は、ピットレーン速度違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。


決勝レース2

16ENEOS SC430伊藤大輔22 Laps22BS0
235MJ KRAFT SC430大嶋和也0.83722BS0
318ウイダー HSV-010小暮卓史1.45122BS0
432EPSON HSV-010道上龍2.39722DL0
512カルソニック IMPUL GT-R松田次生11.03022BS0
623MOTUL AUTECH GT-R本山哲13.63522MI0
71PETRONAS TOM'S SC430脇阪寿一24.11222BS0
839DENSO DUNLOP SARD SC430平手晃平24.90522DL0
9100RAYBRIG HSV-010伊沢拓也32.18122BS0
1024HIS ADVAN KONDO GT-Rジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ41.07422YH0
118ARTA HSV-010ラルフ・ファーマン1Lap21BS0
1217KEIHIN HSV-010金石年弘1Lap21BS0
1338ZENT CERUMO SC430立川祐路1Lap21BS0
規定周回数:15

決勝レース2 2010年11月14(日) 入場者数:33,000人
決勝レース15:10スタート(22 Laps / 100.386 km) 富士スピードウェイ(4.563km) コース:ドライ

タイヤ=BS:ブリヂストン/DL:ダンロップ/MI:ダンロップ/YH:ヨコハマ
WH=ウエイトハンディキャップ(kg)
FASTEST LAP=1'34.850 : No.6 ENEOS SC430 (伊藤 大輔)
※No.1は、国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1f)(黒白旗)接触行為への注意喚起
※No.24は、2回の国際モータースポーツ競技規則付則H項第2章4.4.1f)(黒白旗)接触行為への注意喚起
※No.24は、2010SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.aおよびb(接触)違反により、競技結果に30秒加算のペナルティを科した。
※No.8は、2010SUPER GT Sporting Regulations第3章第30条1.a.およびb.(接触)違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。
※No.17は、反則スタートにより、ドライビングスルーペナルティを科した。
※No.38は、2010SUPER GT Sporting Regulations第3章第29条3.違反により、ドライビングスルーペナルティを科した。
サーキットデータ
特別戦 富士
開催日 2010年11月12(金)~14(日)
サーキット名称 富士スピードウェイ
コース全長 4.563km
レース距離 401.544 km