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インサイドレポート INSIDE REPORT


LEXUS TEAM Le Mans ENEOS 山田健二エンジニアに聞く
今週のENEOS SUSTINA SC430ってどんなクルマ?

今週のENEOS SUSTINA SC430はこんなセッティングだ!

■ 空力関係
ダウンフォース 少なめ           多め
フェンダー 最高速より           コーナーより
リヤウイング 寝かせめ           立てめ
フロントアンダー 寝かせめ           立てめ
■ 車体関係
フロントスタビ 柔らかめ           固め
リヤスタビ 柔らかめ           固め
スプリング 柔らかめ           固め
車高 低め           高め
■ その他
新パーツ投入 少なめ           多め
タイヤ 柔らかめ           固め

SUGOの基本は「足は固く、車高は中間」
逆襲を期し新パーツも多く投入

 ダウンフォースはスポーツランドSUGOに向けて、全体的にちょっと多めにして臨みます。やはりSUGOでの大きなポイントとなるセクター2の高速コーナー、SPのふたつのコーナーと最終コーナーで、ダウンフォースを使って速く走ろうというのが基本的な狙いですね。

 フェンダーも同様に、どちらかというとコーナー寄り。リヤウイングも同じように立てめで、フロントのアンダーは最終コーナーでアンダーステアが出ないように、とにかくフロントのダウンフォースを重視してかなり立てて行きます。

 車体関係では、やはり最終コーナーでの“G”が非常に大きいことがポイントになっています。他のサーキットと比べても、SUGOの最終コーナーでは定常円旋回で、ものすごく長く横Gが掛かる場所なので、そこにかなり照準を合わせて行く必要があるのです。そういった状況から、フロントのアンチロールバーは最大に硬くして行きます。当然リヤも相当硬くしますし、それに伴ってスプリングもかなり硬い方向になっています。

 ただしライドハイトに関しては、中間的な高さ。最終コーナーに大きなバンプがあるのですが、そこでボトミングしてしまうと一気にドライバーがアクセルを開けられなくなってしまうので、それを避けるためにダウンフォースが多く、足周りは硬いものの、車高は中間的というのがSUGOでのベースセットだと思います。

 新パーツの投入については、今回はかなり多いと言えるでしょう。過去3戦を踏まえつつ、今年は空力の面でレクサス勢は相当苦労していることもあって、TRDが作ったもの、鈴鹿テストで試したチームオリジナルのものなど、良かれと思うものを持って行きます。フロント、リヤを含めて空力パーツが多いですが、外観的に見て分かる部分はそれほど多くはありません。リヤフェンダーなどが若干モディファイされているくらいでしょうか。あとは結構フロア周辺の見えないところがほとんどになるでしょう。

 タイヤに関しては、SUGOは最終コーナーなどで左フロントが相当キツいのですが、みちのく・SUGOというサーキットのロケーションの問題もあり、それほど気温が例年高くならないので、どちらかというと真ん中あたりのタイヤを選んでいます。もちろん予選などでは柔らかいタイヤを履く可能性はありますが、決勝用としてはブリヂストンの中ではほぼ中間に位置するコンパウンドを持ち込みます。

 全体としてはそういった持込みになりますが、先日の鈴鹿テストを見ても、前戦セパンを見ても、やはりHSV-010の優位を感じていて、レクサス陣営としても相当な危機感を抱いている状況です。昨年、SUGOでは80kgというウエイトを搭載していながら、ラッキーな展開に恵まれたとはいえ表彰台に立っていますし、相性としては悪くないサーキットですから、是が非でも上位入賞を果たしてポイントを稼ぎたいところですし、それを全力で狙って行きます。


事前のタイヤテストで終えた“宿題”