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インサイドレポート INSIDE REPORT


事前のタイヤテストで終えた“宿題”

 前戦セパンでは貴重な3ポイントを獲得も、苦しい戦いを強いられたLEXUS TEAM LeMans ENEOS。空力面などで今季仕様にアップデートされたENEOS SUSTINA SC430でありながら、東日本大震災の影響で開幕前に充分な走り込みができないままに、さらなる高みを目指しての新しいトライを続けていた以上、ある程度予想されていた苦戦ではあったが、そういった状況で戦わざるを得なかった序盤3戦とは一線を画した、並々ならぬ高いモチベーションが第4戦スポーツランドSUGOを前にチームにはみなぎっていた。それは、今大会を前に鈴鹿でテストを行なえたためだった。
「本来開幕前に終えておかなければならなかった、今季仕様の確認などができないまま開幕を迎えていたわけですが、先日の鈴鹿テストでようやくそのあたりの“終わっていなかった宿題”をこなすことができました」と語るのは山田健二エンジニア。「もちろん、だからといって問題がすべてクリアになったわけではありませんし、昨年もこのSUGOで速かったHSV-010勢は今年も上位に来るでしょうし、タイヤの面で見ればライバルメーカーは要注意」と、楽観的なコメントは決して聞かれないものの、昨年トップハンデの80kgを搭載しながらも3位表彰台をゲットするなど、比較的相性の良いサーキットであるSUGOだけに、「着実に上位を狙う戦いはできるはずです」とレースウイークを目前に語った。

不安定な天候

 しかし、一時は汗ばむような陽気ですらあった金曜とは一転、土曜のSUGOは朝から雨模様。気温22℃、路面温度も25℃と例年のSUGOに比べて相当な低温状態のウエットコンディションとなった。午前8時25分からの公式練習に向け、ENEOS SUSTINA SC430はウエットタイヤを履いて伊藤大輔がコースイン。今大会のSUGOは、伊藤が得意とするコースということで、予選を伊藤が担当することとなっていた。  だが、このセッションのENEOS SUSTINA SC430は、1分30秒869の13番手に留まる。
「いろいろ試しながらの走行ですから、特にタイムやポジションに問題はありません。フィーリングはそれほど悪くなかったものの、早いコンディション変化に最適なタイヤをチョイスするのが難しいですね」と語った伊藤は、セッション開始から午前9時20分あたりまでステアリングを握り、その後雨量が減り始めた中では大嶋和也がドライブすることとなったが、ここでアクシデントが発生。大嶋がコースインした直後、イエローフラッグが出されている状況でスローカーをパスしてしまい、ENEOS SUSTINA SC430はそのペナルティとして、続く予選1回目の開始から5分間に出走できなくなってしまったのだ。
 午後0時25分に迎えた公式予選1回目では雨が上がり、部分的には黒く濡れた路面が残るものの、ほぼライン上はドライに転じた状況。セッション開始から25分間の混走時間帯に向け、早々にドライタイヤでコースインしていくライバルたちを横目に、ペナルティのためにピット待機を余儀なくされるENEOS SUSTINA SC430。
「急に雨が降り出したり、コンディション次第では最初の5分を失ったことで予選落ちの可能性もあるのでは……」との山田エンジニアの心配も杞憂に終わり、無事開始5分後にピットアウトするENEOS SUSTINA SC430。  気温24℃、路面温度27℃とやや温度の上がったコース上、大嶋はこの日初めてのドライタイヤを履き、セットアップとコースコンディションを確認しながら周回していく。
「大輔さんがアタックをすることになっていたので、僕は基準タイムクリアを目的に、硬めのタイヤで走りました」と振り返った大嶋は、1分17〜18秒台で上位陣が推移していく中、3ラップ目に1分18秒491をマークし6番手につけると、さらに翌周には1分17秒592とタイムアップ。ENEOS SUSTINA SC430を4番手に押し上げるとピットに戻り、伊藤にバトンタッチした。
「ちょうどピットを出たあたりから雨がパラパラと落ち始めたんです」と振り返る伊藤。急激にコンディションが悪化していく中、伊藤は計測1周目を1分21秒151とするが、翌周もトラフィックにあい1分21秒301。この時点で基準タイムクリアにギリギリという状況ながら、ピットでは翌周には伊藤がタイムを上げてくるものと考えていた矢先、GT300マシンがS字コーナーの縁石で亀の子状態となりセッションはまさかの赤旗中断となってしまう。  中断の間にさらに雨量が増したことで、混走時間帯が残り5分で再開後は、伊藤を含めほとんどのマシンがベストタイムを更新できぬまま、セッションはGT300の専有時間帯へ。
「上位3台が17秒台前半のかなり速いタイムをマークしていたので、このコンディションの中、基準タイムは大丈夫かな、と少し不安もありましたが、なんとかクリアできて良かった」といったんピットに戻った伊藤。この時点でのENEOS SUSTINA SC430は5番手とまずまずのポジションにつけており、スーパーラップ進出圏内の10番手以内確保は間違いないと思われた。



LEXUS TEAM Le Mans ENEOS 山田健二エンジニアに聞く
今週のENEOS SC430ってどんなクルマ?

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