
| ■ 空力関係 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ダウンフォース | 少なめ | 多め | |||||
| フェンダー | 最高速より | コーナーより | |||||
| リヤウイング | 寝かせめ | 立てめ | |||||
| フロントアンダー | 寝かせめ | 立てめ | |||||
| ■ 車体関係 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フロントスタビ | 柔らかめ | 固め | |||||
| リヤスタビ | 柔らかめ | 固め | |||||
| スプリング | 柔らかめ | 固め | |||||
| 車高 | 低め | 高め | |||||
| ■ その他 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 新パーツ投入 | 少なめ | 多め | |||||
| タイヤ | 柔らかめ | 固め | |||||
まず空力関係についてですが、もてぎはストップ&ゴーレイアウトで、ストレート区間がコーナーとコーナーの間にあるわけですが、コーナーの脱出は低速になるものの、ストレートがそこそこあるということで、中間的なダウンフォースにすることで、ストレートも稼ぎながらコーナリングスピードも稼ぎたいという部分を狙っています。
それに合わせて、フロントのフェンダーはコーナー進入で曲がってくれないと困りますので、どちらかというとややコーナ寄りでしょうか。リヤウイングは中間、フロントのアンダーは、フロントフェンダーと同じくやや立て目になります。その理由としては、トータルダウンフォースは中間くらいで、リヤウイングも中間くらいになるのですが、全体的なエアロバランスを少し前に寄せたいなという意図があるためです。
このあたりはフロントの足まわりのセットアップに深く連携した仕様となっていて、ストップ&ゴーサーキットなので、非常にスタビライザーとスプリングを軟らかめにしていきます。また、車高に関しては、もてぎはとても路面が良いので低め。どれくらい低いかというと、フォーミュラ・ニッポンでのデータを鑑みると、おそらく今季走る全サーキットの中でいちばんライドハイトを下げられるだろうということで、低めです。
で、先ほどのエアロバランスを前よりにしたいというのは、メカニカルバランスはかなりリヤ寄りでトラクション重視にしていますが、もてぎで唯一の高速コーナーと言えるS字区間で曲がりづらくなってしまうので、空力の中心を若干前寄りにしましょう、というイメージです。それで、いつもと違って、この表の中の空力関係の位置がジグザグになっているわけです。
新パーツの投入に関しては、残念ながらレクサス陣営は今年チャンピオンの可能性を失ってしまったこともあって、ゼロではありませんが、少なめです。
タイヤに関しては、もてぎは元々路面のμが低くて、コース改修が行われた後に走ったフォーミュラ・ニッポンの感触からも、それほどμが高くなっていないようですし、季節的にも10月半ばということで一番軟らかめのものを用意しています。より気温の低い11月に富士で行われるJAFグランプリとほぼ同じくらいソフトなタイヤなのですが、ハイダウンフォースサーキットではありますが、μとの関係もあり一番ソフトを選んだという感じです。
今回のもてぎは最終戦ということで、ウエイトがゼロになりますが、昨年も最終戦にもてぎでのタイトル争いを迎える際、セットアップなど心配した部分もありましたが、フロントロウを獲ることが出来ましたし、伊藤大輔選手、大嶋和也選手ともにもてぎでの適応は問題ないと考えています。今季は進歩したライバル陣営に対しレクサス勢は苦戦を強いられた感がありますが、なんとかセットアップを煮詰めて、レクサス勢が不得意と言われているもてぎでも昨年同様上位を狙うことができるんじゃないかと考えています。また、チームとしてはもてぎのテストに参加していませんが、#36 SC430を伊藤選手がドライブする形でデータは得られていますので、それを踏まえてタイヤも選んでいますし、テスト不参加による不安はありません。
今季は思うように行かない戦いが多かったですが、その原因としていくつか検証しなければならないこともありますし、最終戦のもてぎでは今季苦戦した原因を再確認することをテーマのひとつとしながら、なんとか良い形で締めくくれるよう頑張ります。